ScalaMatsuri ふりかえり(今更)
何となく ScalaMatsuri のふりかえりでもしてみようかという気分になりました。自分の中での整理という感じなので、あまり面白みはないかもしれません。
Scala と私
というところで見直してみたけど、私の Scala への関わり方は以下のスライドに全てあらわれているので、その点はもう補足の必要がないですね。私の活動に興味を持っていただいていた方にとっては、やってきたことそのままであることがおわかりいただけるかと思いますが、この機会に明文化できて自分としては一区切りついたというか、すっきりした感はあります。
スライド
もう少し踏み込んだ話
もう少し踏み込んで言うと、もしも Scala 使うようになって前より仕事が楽になったり、楽しくなっていないとしたらそれは明らかに間違っているというか、少なくとも今いるメンバー、やろうとしてることとのミスマッチがあるわけなので「頑張って FP の勉強しなきゃ」「コンパイル早くならないかな」の前に考えるべきことがあるのでは?と思ったりしています。
もっと直球で言えば、何となく他の選択肢を検討することを嫌ってはいけないということです。それを考えてもなお Scala ということだったのかという。そして既に Scala でやっているのならば、その中でどんどんベストプラクティスを見つけていって、それをコミュニティで共有したいですよねという。まだ若いコミュニティですし。
「Scala を使って本番ロンチしました!」という事例が多く出てくることはすばらしいのですが「ぶっちゃけ困ってること結構あるでしょ」「これから持続していく必要があるわけだけど、大丈夫そうですか」というのが私の最近の関心事です。もちろん「うちは万全!」という人たちもいると思うので、そういう人にぜひコミュニティでもっと目立ってもらえるとよいかなと。怖いとか怖くないとかはそろそろいいのでもっと現実の話をしたいですね。
そして、私も微力ながら可能な限りそれを解決することに貢献していきたいと思っていますが、OSS の開発という面では特定の納期に合わせるというものでもないですし、個別の案件としては色々あるというのが実際のところかなと思います。
英語プレゼンの件
英語発表の件でスタッフの方々にお手間をおかけしたことは申し訳なかったですが、長期的には「そんなこともあったね」とふりかえることができるだろうと思っているので、後悔はしていません。ただ、私のトークに満足いただけなかった方に対しては率直に私の力不足を詫びたいと思いますし、発表内容だけでなく運営としても改善点はあっただろうとも思います。
一方で、これはあくまで私個人の意見として言わせていただきますが、コミュニティは誰かが与えるものではなくみんなで育てていきたいと思っていますし、私個人としてはそういう場所こそを大事にしたいということを感じた出来事ではありました。
これからの Scala コミュニティ
Scala が好きな人だけで集まるのも楽しいですが、そもそも今でもオブジェクト指向と関数型の交差点として混沌としている面白さがある界隈です。もし「正直 Scala 自体はそんなに好きじゃないんだけど、Scala に関連したアレが便利すぎるから Scala 界隈に絡んでいる」みたいな人たちが出てきて、もっと多様性のあるコミュニティになったりすると、より一層面白くなるのではないかと思います。Spark とかはその兆しかもしれません。
日本のコミュニティが世界に閉じていないというのも一つの目標ですが、ふとそういう未来も見てみたいと妄想しました。